Lazy cat/脱力猫

from 1 sheet of square paper.
Designed : 2022/4
Paper : 越前もみがみ 30*30cm
Diagram : 『折り紙キャッツ&ドッグス プレミアム』


ペルシャネコ」は元々特定の猫種ではない「ネコ」を作ろうとしてできた作品であり、その前段階である「ペルシャネコの頭」の構造をそのまま使ってできたのがこの作品です(ペルシャネコは耳の構造が異なります)。
ペルシャネコの頭」は単体で終わらせるにはもったいないポテンシャルのある作品だと考えていたため、まずは元々作ろうとしていた長毛でない普通のネコの頭を試作し、それをパーツとして埋め込み、あとは紙の流れに逆らわずに自然に四つ足が出るようまとめてみたところ、この「ヘソ天」ポーズが現れました。
このポーズをそのまま採用した理由の一つとして、目の折り方で表情に変化をつけられるこの頭部の特性を活かせる題材であったというところがあります。
また、この頭部を使う以上は「背割れ」となるため、このようなポーズになるのはある程度必然性があったかもしれませんが、偶然現れた形を見逃さない。というのが折り紙創作をする上で重要な要素の一つだと改めて感じました。