『高雅な折り紙』に掲載されているシマエナガの難しいと思われる部分を写真で解説します。
具体的には2ヶ所、頭部と背中をロックする部分の説明になります。
[ ]内の数字は対応する折り図の工程番号になります。
◆ ▲ ◆ 頭部のロック([32]あたりから)◆ ▲ ◆
[32]をひろげた状態。自然にひろげるとこのようになります。 [33]の写真。折り図では○を合わせるという説明になっていますが、細かく分けるとまずは赤い谷線(ついている折り筋)で折り、起き上がってきた部分をつぶすように折るという手順になります。 [33]と[34]の途中の写真。 [34]の写真。折りたたんだところ。ちなみにこの折り方は、角度や形は異なりますが、伝承の「キキョウ」と同じものと考えてもらっていいので、分かる人はそこから考えてもよいかもしれません。 [34]の表側。おでこの部分がこのようにロックされていればOKです。
◆ ▲ ◆ 背中のロック([53]から)◆ ▲ ◆
[53]の写真。赤い部分に奥のカドを差し込むように折ります。事前に一度フチのところで折り筋をつけておくと良いでしょう。 [53]を折った状態。まだロックはされていないので、差し込んだカドは簡単に抜けてしまいます。羽根の部分(色のついている部分)をぴったり合わせて、[54]の中わり折り(カドを内側に折る)。
[54]の中わり折りをすると背中がロックされます。後頭部辺りは開いた状態になります。最後にひろげて立体化する手順[57]はその後頭部のすき間に指を入れて、底を平らにするように押し込むと簡単にできます。
◆ ▲ ◆ おまけ ◆ ▲ ◆
「エナガ」風のアレンジ。頭に模様を増やしただけ。キリッとしたまゆげみたいでこれはこれでかわいい。実際にはもっと広い範囲が黒いようですが、創作段階で考えていなかった折り方なので、無理しない範囲ではこれくらいが限界です。
ちなみにWikipediaによると、「シマエナガ」というのは全国に分布しているエナガのうち、頭部が全体的に白い北方系の亜種らしいですね。名称としてはシマフクロウと同じくシマ=北海道ということのようです。雪が多い土地では白色が多い方が生存に有利だったのでしょうか。
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