アライグマ自立のヒント

『 勝田恭平折り紙作品集』をお買い上げの皆様ありがとうございます。当書籍に掲載のアライグマは基本的に後ろ脚2本と尻尾の3点で立たせる作品なのですが、構造上、頭方向に倒れやすくなってしまっています。
実際作者である私が折っても、そのままでは脚のぐらい折りの角度などによっては自立させるのが難しい場合があったりするので、少しでも立ちやすくなるヒントとコツを紹介します。


まずは単純に脚のぐらい折りです。具体的には82のつまみ折りと、83の山折りです。特に83を浅めの角度で折って調整してみてください。


それでも立たない場合は、下の図のように69で行う段折りの角度を69’のように深くしてみてください。
実際には尾のフチがお尻のカドにぶつかったところまでしか折れませんが、思い切ってもっと深い位置で段折りの折り筋をつけてしまいましょう。

これだけで立つ場合もありますが、立たない場合は下の写真のように思い切ってお腹側を左右にひろげてみてください。
3つの赤い○は元々中心で重なっていたところですが、ずらすようにひろげるとこのようになります。
これで身体がひろがって自立しやすくなる・・・ はず 。

それでも立たない場合は、最終的には尾の隙間に重りになるものを入れるなど工夫してみましょう。

作品が自立するとなんだか嬉しいですよね。
以上です。


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